【体験談】税理士試験に10年かかった私が学んだ合格する勉強法と戦略④(本試験突破法)

今年も、残すところ早くも2週間を切りました。受験生の皆さんは、来年に向けて頑張ろうと、気持ちを新たに勉強を始めていることだと思います。前回のブログ勉強法と戦略③でも触れましたが、この時期は、来年の本試験を左右すると言っても過言ではないほど、重要な期間であると思います。自分の実力をよく分析して、どのコース(初級や上級など)を選択するのかをしっかり考えて申し込むことが重要です。
(1)本試験勉強方法総論
各専門学校は、税理士試験の合格発表後に解答速報を公開します。これによって、各科目の合格ラインがわかるため、自分の本試験の手応えがつかめます。合格ラインを超えているのか、合格ラインギリギリなのか、あるいは、1,2点足りないのか、又は、10点以上足りないのかなどが判明します。この場合に重要なポイントとしては、各専門学校が解説の中で確実に個々の問題について得点しなければならない問題を掲げていて、その問題を確実に得点出来れば、結果として合格ラインを超えることができ、試験に合格することが出来るということです。すなわち、一年間一生懸命努力をして頑張ってきた他の受験生が確実に得点するであろう問題をケアレスミスすることなく確実に得点出来れば、合格を掴むことが出来ることになります。そのために大事なことは、基礎力をつけることはもちろんですが、得意・不得意分野のうち、特に不得意分野の克服が鍵を握ります。本試験では、自分の得意分野ばかりが、出題されるわけではありません。不得意分野が出題される可能性も十分にあります。その場合に不得意分野の問題が出題されて得点出来ず、あと1点足りずに不合格となることは、十分に考えられるからです。不得意分野を克服することは簡単ではありませんが、一番やってはいけないことは、妥協してしまうことです。仮に、普段、問題を解く時に、不得意分野で失点しても、80点以上得点出来ていれば、大丈夫だろうと考えてしまうことがよくあります。そうすると、いつまでたっても、不得意分野は克服出来ず、本試験で、不得意分野が出題されて、結局、後悔することになります。今年は、これだけ一年間一生懸命勉強したのだから、試験に落ちるはずがない。自分が合格出来なかったら、誰も合格する者はいないだろう(絶対に合格する)と言える位の自信が持てるほど、妥協せずに集中して本試験に臨んでいただきたいと思います。
(2)本試験勉強方法各論
本試験の簿記論の出題は、第一問、第二問が個別問題で、第三問が総合問題となっています。2時間ですべとを解答することは、かなり困難となり、スピードと正確さが求められます。どのようにアプローチをしたら最後までたどり着くことが出来るかについて述べてみたいと思います。
①簿記論の計算の解き方
簿記論の問題を解く場合、たとえば、解答時間が60分で得点目標が80点だとします。1回目では、60分で80点を目指します。次に2回目を解くときは、どうでしょうか。ここで、重要なことは、2回目では45分で90~100点を目指すことです。これは。計算のスピードを上げ、かつ、前回出来なかった箇所をケアレスミスなく得点するということです。ポイントは、15分早く解き終えることにあります。
たとえば、二人のうち、一人は60分で100点を取ったとします。もう一人は45分で100点を取ったとします。どちらの人が、本試験で合格するでしょうか。もちろん、45分で100点を取った人です。どちらも、結果は100点ですが、最初の人は、ギリギリ60分かっかています。本試験では、この場合、最後の問題までたどり着かずに、時間切れとなります。逆に、スピードがある人は最後まで解くことが出来、後半にある簡単な問題で部分点を拾うことが出来ます。これを可能にするためには、日頃から、問題を見た瞬間に仕訳を切ることが出来、解答方法を導き出せるように練習を重ねることです。これが、出来るようになれば、無駄に電卓を叩く必要もなくなり、結果として、スピードを上げることが出来、ケアレスミスを防ぎ、正確に問題を解くことが出来、最後にあるであろう簡単な問題で部分点を拾うことも出来ます。
②本試験での簿記論問題の具体的な解き方
たとえば、決算整理前残高試算表(前T/B)から決算整理後残高試算表(後T/B)を求める問題が出題された場合どのように解いたら、早く正確に解くことが出来るでしょうか。最初の頃、私は、下書き用紙に、問題を読んだ都度、仕訳を書いたり、主要な勘定科目についてTの字を書いて、仕訳の金額を書き込んでいました。しかし、この方法では、時間内に解き終えることは、難しく悩んでいました。特に本試験では、机の上が狭いので、下書き用紙を横に置くことが難しく、問題を解く度に、問題用紙の下から下書き用紙を出して書き込むため、無駄な時間がかかり、時間内に解くことが出来なかったのです。
私がそこで、最終的に実行した解き方は、下書き用紙を極力使わないで解くことでした。下書き用紙を使わなければ、無駄な時間を使うことはありません。解き方としては、問題用紙の前T/Bの勘定科目の横の余白に頭で考えた仕訳の金額を+(プラス)、△(マイナス)で書き込んでいきます。固定資産の売却などによって、科目が増えた場合は、固損又は固益 〇〇(金額)と書き加えます。そして最後まで問題を解き終えたら、科目ごとに集計すれば後T/Bが完成し、解答することが出来ます。これは、日頃から解き慣れていないと、いきなり本試験でこの方法で解くことは出来ません。従って、日頃から、何度も試すことが大事です。このような解き方が出来れば、時間内に問題を解くことも可能となり、最後に1、2点を拾うことが出来ると思います。
③税法の計算問題の解き方
税法の計算問題では、計算過程に配点があります。通常は、個別問題ごとに計算過程を書いて、電卓を叩いて金額を書き込みます。この方法の場合、時間切れになることがあります。そこで、専門学校の講師の先生に相談して試した方法は、計算過程の欄に問題ごとの公式をすべて最後まで書き終えてから(たとえば、10行程度)、一気に電卓を叩いて金額を書き込む方法です。この方法だと、一つ一つ計算過程を書いて電卓を叩くよりも、時間短縮が図られ、結果として1、2点の加点をすることが出来ます。試してみる価値はあると思います。
理論の勉強の仕方については、勉強法と戦略②で投稿していますので、そちらを参考にして下さい。
今回は主に、簿記論の勉強方法について述べてきましたが、最も大事なことは、自分自身の現状を分析して、どうしたら合格に近づくことが出来るかを真剣に考えることです。漠然と勉強を続けていても、結果はついてきません。妥協することは、自分に負けることであり、試験にも負けることです。自分の不得意分野を克服して、1日も早く合格出来ることを願っています。
